日本酒

大好き!

 最初に酒を飲んだとき

 本格的に初めて酒を飲んだのは、18歳の夏でした。普段東京で勉強していて、金
もないので高崎祭りを見に帰省しました。町内の山車に付いて回り、祭り事務所で一
服つける事になりました。車座になり茶碗が配られ当然のように私にも酒が注がれま
した。喉が乾いていたので一気に飲み、すぐ次が注がれ、また一気にと10回ほど繰
り返すといい気持ちになり、注がれるのを待つ時間が惜しくなり、まわりの人の茶碗
まで飲み干してしまいました。そのまま突っ伏して寝てしまい、近所の人が戸板に乗
せて自宅へ担いでくれたそうです。私はそこまで覚えていません。翌日ケロリとして、
祭り事務所に出かけると、大丈夫か、と私を揺する人もいました。なんともないので
元気に山車を引きました。

酒で顰蹙をかったのは数え切れませんので省略
					======つずく

浦霞 ろつれ


 酒亭”ろつれ”は1966年8月6日に開店して3週目に初めて行きました。
そこの酒が浦霞でした。旨い酒と古びた雰囲気おいしい料理で一遍で気に入り直ちに
常連となりました。佐山五郎さんと富貴子さん夫婦できりもりし、高崎の羅漢町にあ
ります。
そのころは今と違いガラガラで、いつも私1人しか客がいませんでした。でもいい店
ですからだんだんと客は増えました。毎日5時間ここで飲んでいる大腹斗酒尾さんは
私が紹介した飲ん平です。混んでいる”とまや”から誘致しました。
浦霞が飲みたい時は”ろつれ”に行く。これが当時の私の選択でした。
このころは本醸造の”うら”を主に飲んでいました。

 同じ浦霞でも吟醸の禅は、仙台の高台の東洋軒でよく飲みました。当時仙台市の教
育長をやっていた藤井氏(現仙台市長)に会いに行ったりで仙台にはよく行きました。

 浦霞を創っている佐浦醸は塩釜にあります。酒の安売りで有名な”やまや”も塩釜
です。旨いのと安いのと両方が塩釜なのはおもしろいですね。でもやまやの店では浦
霞は定価販売です。安っぽい酒は安く売り、いい酒はそれなりの価格です。当然です。
先日全国から50人東京に集まって、塩釜の生マグロと浦霞を味わう会が有りました。
浦霞を創っている佐浦醸の佐浦専務も出席してました。その会で私が優勝し、めった
に手に入らない酒の”EXTRA大吟醸浦霞”を賞品にもらいました。
						1995年

谷の井 斗麻屋

私の吟醸酒の原点はここにあります。山崎さんのニコニコした顔と酒の味でここまで
酒にのめり込む事になりました。まず”谷大”一杯から夜の世界は始まります。


 浦霞ですっかり本醸造の酒の味を覚えてしまったのですが、ある日禁断の世
界に入ってしまいました。それが谷の井の吟醸との出会いです。
 そのころは斗麻屋”とまや”で越の寒梅の本醸造当時「寒一」と呼ばれてい
る酒を一番回数多く飲んでいました。

とまやは1968年6月2日開店で当初は高崎八島町にありました。近くの
FunFunとセットで飲むのにも都合よく毎晩訪れていました。
1989年1月とまやは通町に引っ越しました。これでGolden三店が
形成されました。羅漢町のろつれと、通町のふきゃん、とまやです。3店が
一本の道沿いに揃ったのです。しかも私がエグザスに通うために借りた駐車
場のすぐ側。一挙に自分専用飲み屋界隈が形成されました。ぽつんと残った
FunFunはとうとう閉店してしまいました。

 斗麻屋のカウンターに山崎さんという、何故か風情のよさそうな人がよく来
ていて、興味ある人だなと思っていました。とまや主人の暁時さんが、ニヤリ
として谷の井の吟醸をめずらしく、一杯だけついでくれました。
香り高いしっかりとした、味わいのあるうまい酒です。すっかりとりこになっ
てしまい、何時しか連日ろつれで谷の井の吟醸四合びんをあけてしまうように
なってしまいました。
 年間一斗以上も谷吟を飲むので、斗酒の会を大畑俊夫大先輩とつくり、毎年
二月谷の井さんの蔵元まで行き、できたての、湧き上っている酒をすくって飲む
ようになりました。これはフツフツと炭酸がハジケている完成寸前の大吟醸を
柄の長いひしゃくですくって飲む、斗酒のメンバーだけの特権です。その後び
んに入れた谷大を飲みながら、山崎さんのつけ物で盛り上り、仕上げは鵜の浜
温泉の三景で、完成品の谷大をあびながら、日本海の魚でやります。前日と翌
日はスキーをして、あんこが酒漬けという年中行事ですが、極楽そのもので
す。
 今は毎晩谷の井大吟醸生詰一本槍です。
					1996.5

梅錦

昨年の大野水産の浦霞の続編で、今年は梅錦で開催されました。 会場は去年と同じ東京 高輪の日立金属 和きゅう館です。 梅錦は地ビールの日本第1号を創めた倉です。 伝説の有楽町西武地下酒蔵の最初の特選酒の栄誉も担った倉でもあります。 つまみはーボストン生本鮪ー常磐活すずきー鮎竹皮焼きー等の特級版。 雄町一入=雄町30%9号 は優勝者だけの特権。 2万 媛の愛・幻味=松山三井25%9号 1万 媛の愛・天味=松山三井40%9号 5千 純米大吟醸=山田錦45%9号 これが一番好き 4千 を始めとして各種30種ありますが 名前でおもしろいのが 婆沙羅=夏期限定です。 梅錦は明治5年山川さんが創業しているので社名は 梅錦山川株式会社 です。 愛媛県川之江が本社で 最近1996年6月 近くの壬生川に 梅錦ガーデン丹原麦酒醸造所 を作りました。 200種6万株のハーブ園があり Pilsner Bock Pale ale これがお勧めでまだ濁った状態で酵母が生きている! Sparklingも作っています。 1996.8.12
hirose@bungu.co.jp
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